2019年、2021年と2度にわたってTVアニメ化された『約束のネバーランド』。
2期アニメが始まる前の1期の再放送で出会い、18巻までをマンガ喫茶で読んで19巻、20巻を購入して読了したこのマンガ。
1期アニメを観て、浦沢直樹さんの『モンスター』みたいな雰囲気がするな、と思い、再放送と並行して読み進めました。
『約束のネバーランド』は、親のいない子どもたちが暮らす「GFハウス」(グレイス=フィールドハウス)で、自分たちが外部で暮らす鬼の高級食材として飼育されている事実を知り、「GFハウス」から脱出し、幾多の困難を乗り越えて人間の世界へと戻っていくまでを描いた物語です。
GFハウス脱出編
コミックス1巻から5巻前半までが1期目にアニメ化された「GFハウス脱出編」。
鬼の高級食材の飼育施設 「GFハウス」、そこで育った子どもを出荷する、こういった内容が「少年ジャンプ」に連載されるのか、と少し驚きを感じました。
出荷施設管理者のイザベラと主人公エマたちの心理戦、頭脳戦が描かれています。
ゴールディ・ポンド編
コミックス5巻後半から11巻あたりまでが「ゴールディ・ポンド編」。
「GFハウス」から脱出したエマたちが、外の世界で危険に晒されながら、人間の世界に行くカギとなる地点「ゴールディ・ポンド」に辿り着きますが、そこは鬼の支配層のための生きた人間を狩る秘密の猟場―。
再開と約束編
コミックス12巻から16巻あたりまでが「再開と約束編」。
「GFハウス」から鬼の食肉として出荷され、犠牲となったと思われていたノーマン。そのノーマンと再会するが、鬼との衝突を避けたいエマと対立―。
食用児が人間世界に行くというエマの願いを、ある代償を前提に神が受け入れる。そんなくだりが描かれています。
王都決戦編
コミックス17巻あたりから20巻までが「王都決戦編」で、鬼の王族との戦闘、エマたちが人間の世界に行ってどうなったか、までが描かれています。
コミックスとアニメの違い
1期アニメ12話では、コミックス1~5巻前半までを動画化。ほとんど原作通りの印象です。
対して2期アニメ11話では、5巻後半から20巻までを動画化しており、 2期アニメは原作を随分と端折っています。
「ゴールディ・ポンド編」は、2期アニメではほとんど描かれなかったストーリーです。
「再開と約束編」で、食用児が人間世界に行くというエマの願いをある代償を前提に神が受け入れ、その代償はマンガのエンディングの重要な伏線になるのですが、神とのやり取りやマンガのエンディングは2期アニメでは描かれることはありませんでした。
「王都決戦編」でも、鬼の王族との戦闘の部分がアニメ版ではほとんど描かれていませんでした。
『約束のネバーランド』を無料で楽しむ方法
「LINEマンガ」で1~7話(1巻)は無料で読むことができます。
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海外ドラマ版『約束のネバーランド』
Amazonが海外ドラマ版『約束のネバーランド』を製作することが決定しています。監督を務めるのは、『スパイダーマン:スパイダーバース』でアカデミー賞長編アニメーション映画賞を受賞したロドニー・ロスマン。
アニメ版では何でそんなに慌てて終わらせようとしているんだろう、いう印象がありました。
英語版ドラマが作成されるほどのコンテンツなのだから、2期アニメで外された部分を含めてアニメ化し直し、1期からを含めて4期分くらいにして、英語吹き替え版も製作して配信すればウケると思うのだけれど。
『進撃の巨人』で世の中が盛り上がっていたころ、巨人に食べられた母の復讐みたいな話だと聞いて、人の生も他の生き物の命の上に成り立っている、という食物連鎖に対する示唆があるのか、と思いましたが、違っていました。
『約束のネバーランド』には、人の生は他の生き物の命によって成り立っている、といった示唆があります。
■連載
『週刊少年ジャンプ』2016年35号から2020年28号まで。
■最新刊発売日
2020年10月2日 20巻(完結)